わざと考えないようにしている

何がしたいかわからないまま、なんとなく人生が半分くらい過ぎた

わたしはよく献血にいきます

わたしはよく献血にいきます。

よくといっても、献血したあとは期間を空けないといけないので、1週間ごとにできるとかそういう感じではありません。

でも、成分献血という赤血球を体に戻す献血なら、最短で2週間空ければまた献血できます。

なぜ献血にいくかというと、恐らく、人の役に立っていると実感することで、自尊心を保とうとしているからです。

だからなんとなく、不純な動機で献血してるなと思っていました。

悪いことは全くしていないけど、純粋にいいことはしていないような。

 

数日前、成分献血しにいきました。

 

献血を受ける前は必ず問診があって、その日担当の先生が個室で簡単な問診をしてくれます。

今回は御歳70歳以上かと思われる先生だったのですが、

 

「あなたは今まで7回献血してくれていますね。7人の命を救ったということですよ。ありがとう。」

 

と言われました。

 

7人の命を救ったということですよ。

 

ああ、そういえば、そういうことですよね。

考えたらわかることだしそのための行為なのに、今まで気づいていませんでした。

 

わたしは、人の命を救うことができる医者に憧れていました。

ブラック・ジャックも全巻読みました。

医者という職業は最も尊いと思ったし、わたしは人の命を救う人にはなれなかったと少しだけガッカリもしました。

でも、わたしは2週間ごとに人の命を救っているのです。

 

30年以上生きていても新しい価値観に出会うことがあって、生きることはやめられない、と思います。